先日フェイスブックのお友達から、
『直子さんが代表のナオコリトミック・シューレのシューレの意味は?』と聞かれました。
シューレ(Schule)とはドイツ語で「学校」という意味です。英語の「スクール」にあたります。
そして私たちが使っている『リトミック』という言葉は、発祥地のスイスをはじめ、フランス、イタリア、そしてドイツでも同様に『リトミック』と発音します。
【リトミック・シューレ】とは「リトミック学校」「リトミック教室」という意味なのです。
あらためて、どうぞ【ナオコリトミック・シューレ】をよろしくお願いいたします🎵
さて音楽用語にまつわる話を少しご紹介します。
音楽は音名や速度記号などの楽語全般がそうであるように、イタリア語を多く使うイメージがあると思いますが、
実はクラッシック音楽を専門的に学ぶ学生は「ドイツ音名」を使います。
楽典の問題を解くときにはすべてドイツ音名表記を使いますし、調性もすべてドイツ音名で表します。
音楽科の学生はドイツ語と格闘する日が必ず来るのですよ~
↓
ドイツ音名は一度覚えてしまうと私たちに馴染みのある『ドレミファソラシド』のイタリア音名より便利なことがあります。
それは~
幹音(ドレミファソラシド)に対してシャープ♯やフラット♭などの変化記号のついている音を派生音といいますが、「派生音」の表し方がドイツ音名の方が簡単なのです。
たとえば「ファのシャープ」は「Fisフィス」、
「シのフラット」は「Bベー」というように、
ドイツ音名には派生音にも一音ずつ固有の音名が付いているので、いちいちシャープ、フラットと言う必要がありません。
初めから便利なドイツ音名を<世界共通音名>にすれば良かったのに、世界中でイタリア音名を使うようになった理由は、
クラッシック音楽が中世でイタリア(教皇庁のあったローマ)を中心に栄えていったからです。
当時は各教会に専属の音楽家がいて、作曲家や演奏家は教会関係者が多かった時代でした。
しかし古典派後期からロマン派時代になるとイタリア音楽よりドイツ音楽が全盛を迎えたため、音楽用語のドイツ語化が進み、音楽の専門家はドイツ音名を世界共通音名として使うようになりました。
楽譜にイタリア語とドイツ語が共存している訳が分かりますね♡
~ということで、
音楽を専門的に学びたい方は、ぜひ早いうちにドイツ音名が使えるように覚えましょう!
音楽のこぼれ話でした♡
(近藤直子)