ナオコリトミックでは、さまざまなジャンルの楽曲を通して<拍子の取り方>を体験してもらいます。
毎月のレッスンプログラムの中に2拍子・3拍子・4拍子、そして6拍子、
時に5拍子や7拍子の変拍子の曲も教材に出てきますが、
その音源の選曲や創作に、毎回「生みの苦しみ」を味わいながらレッスンプログラムを作成しております。
一つの楽曲を通して子供たちに何を学び感じてもらうのか、色々な可能性を探りつつ指導案を作り続け、それも今年で24年目となりました。
小さなお子様にもいわゆる<流行り曲>が有りますから、一度使った月間プログラムを、そのまま年度を越えて使用したことは一度もなく、
24年目にしても「生みの苦しみ」に変わりはありません。
プログラム作成日は数日にわたり、そして何時間もレッスン室にこもって概要を詰め、
音楽理論的な「説明」ではなく、楽しい体験として「音楽であそんだ~」と感じていただけるよう、知恵を絞っております。
さて現在開催中の<10月~11月のプログラム>もおかげさまで好評です。良かった~♡
今回のブログでは、レッスン前半の<手遊び歌>5曲目に登場する曲について、指導目的を簡単にお伝えしましょう。
私が「ブランコのワーク」と呼んでいる曲のことですよ^^
実はあの曲は8分の6拍子として書かれている曲なのですが、
初めのうちは、お子様がブランコに乗ってお空を揺れているイメージで、
「1.2.3.1.2.3」と3拍子を感じながら動きをつけてもらっていますね。
でも途中から私の数え方が「123456」と6拍子に変わったり、
あるいは、ゆっくり「い~ち・に~」と2拍子に数えてみたり・・・
実はあの1曲で、次の3つの体験をしていただいているのです。
①6拍に分けてカウント(単純に123456と数えてみる)
②2拍子としてカウント(1拍の中に♪を3つ入れて2拍子と捉える。これが本来の6拍子のタクトの取り方です)
③解体して3拍子にしてみる。
音楽は不思議です。
強拍の位置を変えるだけで、拍子が変わります。
これが「拍子のトリック」です。
でも6拍子の音楽で間違ってはいけないのが以下のタクトの取り方です。
↑このように♪を2つずつにまとめて、3つに分ける3拍子の数え方はしません。
なぜなら8分の6拍子は2拍子の仲間だからです。
↑2段目が正しい6拍子の書き方です。
1段目ですと、棒の横に付いているヒラヒラがいっぱい目に付いて見にくいので、2段目のように書きます。
でもそのような説明や理論はお子様には必要ありません。
先生の誘導に任せ、みんなで声を出しながら拍子を数え、それに合わせて動きを付けていく。
この体験を重ねていく中で、曲を聴いただけで何分の何拍子の曲かすぐに分かる音楽力が習得出来ます。
『音楽は説明ではなく体験』ですね♡
(※乳幼児リトミックのレッスンに5線譜に♪を描いた絵のような教材は使いません。
これは小学生のピアノレッスン生に6拍子の表記について教えた時に使った5線譜です。)
さて今月のナオコリトミックも、近藤はパワー全開で頑張っております。
<無料体験レッスン>も随時、受け付けております。
ぜひご参加ください♡
音楽のはじめの一歩をご一緒しましょう。
(近藤直子)