じつは子供の曲に限らず日本の曲には3拍子の曲が少ないのです。
そのせいでしようか?
お子様は3拍子の音楽が苦手・・・
もちろん慣れてくるとなんということはないのですが、
だいたい小さなお子様の【ピアノの練習曲】は2拍子か4拍子の練習からスタートしますので、
初めて3拍子の曲に挑戦される時、『1・2・3・1・2・3』とならず、
3拍めの後に休符をいれてしまい、
1・2・3・(ウン)1・2・3・(ウン)と4拍子になってしまうのです。
(4とは言わないのですが1拍分、入ってしまいます)
『3拍目の次はお休みをいれずに、すぐに次の小節の1拍めに進んでね』
~という言葉の説明で、『はい!わかりました~』とはいかず、
4拍子カウントから3拍子に直していくのに時間のかかるお子様もおられます。
そこでナオコリトミックのレッスンプログラムの中には<3拍子の曲>を必ず教材に入れるようにしております。
「3拍子の音楽に合わせて1・2・3・1・2・3と大きな声で数えながら拍子を身体全体で感じてもらうこと」
たったそれだけのワークですが、音楽は理論でなく体験が一番!
ピアノ演奏の学びに入られた時に、この3拍子ワークが大変役立ちます。
ところが3拍子の曲がなかなかみつからないのですよ。
童謡ですぐに思い浮かぶ3拍子の曲は「うみ(うみはひろいなおおきいな)」、「ぞうさん」や「こいのぼり」。
ヨーロッパの舞曲「メヌエット」に相当するほどの曲数はなく、3拍子の曲探しにはいつも苦労します。
ある文献によると、日本の曲に3拍子が少ないのは農耕民族だったから…という説があります。
みんなで「1・2」、あるいは「1.2・3・4」と声を合わせて力仕事をしていたからだそうです。
たしかに3拍子では動きや呼吸が合わせにくい気がしますね。
日本の曲に3拍子が少ないのは確かですし、
(日本の)子供たちが3拍子の曲を正しくリズムカウントするのが苦手というのも本当です。
でも3拍子も怖くありません!
<ナオコリトミック>で声を合わせ、身体を動かし、3拍子体験をしていきましょう~♪
さて今月のナオコリトミックの3拍子の曲は何でしょうか?
8月~9月のリトミックプログラムもお楽しみくださいませ。
(近藤直子)