『私(ママ・パパ)が音痴です。子供の前で歌って良いでしょうか?音痴はうつりますか?』
『音痴は治りますか?』
『音痴は遺伝ですか?』
このようなご質問を大変多くいただきます。
音痴とは?
音程や調子が外れていても気が付かず、歌唱に必要な能力が劣る人のことを『音痴』と言いますが、
だいたい音痴の方の場合は、他人に指摘されてもわからないことが多いようです。
なので多少音程が外れたり(半音ほど)、外れていることがわかっている方は、トレーニングでほとんど治ります。
一番厄介なのは、外れていることを自覚していない「大人の方」です。
「大人の方」という表現をしたのは、乳幼児期のお子様は声帯自体が機能として未完成なので、発声のコントロールが難しくて音程が外れてしまうだけで、これは音痴とは呼びません。
皆さんのお子様は音痴ではないのです。
ご成長と共にピッチが合っていきますから大丈夫ですよ。
ただし放っていても自然にピッチが合っていくという話ではなく、
●ご家庭や保育の現場で歌う機会をたくさん持つ
●乳幼児期に専門教育(リトミック・ピアノなど)を受ける~などの環境と学びが大切です。
だいたい9歳を過ぎると絶対音感が付かないと言われていることを思いますと、音程を合わしていく力も同じなのかなと思います。
よくカラオケなどで、音程がずれたまま熱唱されている大人の方がおられますが(💖)、おそらく気が付いておられないのだと思いますし、残念ながら大人の方は訓練しても治りません。(でもご本人が満足して楽しければ、それが一番!ですね)
さて音痴は遺伝ですか?の問いには、遺伝ではありません!とお答えします。
声質は遺伝ですが、音痴が遺伝、あるいは移ることはありません。
例えば、(自称)音痴のパパが子守唄を歌って聞かせたところで音痴なお子さんにはなりませんから、いっぱい歌いかけてあげてくださいね。
ご両親、ご家族のお役目は、「楽しい💖」を伝えること。「楽しい」をお子様と共有することです。
音程が外れていても、パパママが笑顔で歌いかけてくれるとそれだけで楽しくなりますし、音楽大好き!お歌大好き!の心が育まれます。その役割をよろしくお願いしますね。
教育はその後です。
先ずは音程を気にせず、大きなお声で歌わせてあげること。
(その時に多少、音が外れていても『オンチ』と決めつけたり、冗談でもお子様にオンチと言わないでくださいね。
恥ずかしがって歌わなくなると、本当に音痴な大人になります)
♪本日のまとめ♪
音痴は遺伝ではありません。うつりません。
そして、
楽しい心を育めるのはお父さんお母さんの大切な役割!
自称音痴のパパママも、お子さんと一緒にいっぱいお歌を歌ってください。
(近藤直子)